
赤とピンク色のバラが咲いていた赤い車のお家を横目に坂を下って行くと、川が流れています。


雨が降れば渡れなくなるという小さな橋を渡ると、民家や農家がひっそりとたたずんでいます。
前日雨が降ったせいか水嵩が多くて、本当に通行止めになっていました。
普段でも、道は水没していてフォードと呼ばれ、車は浅瀬をざぶんと走りぬけるそうです。
日本ならとっくに橋にしてしまうところでしょうね。
大きな車も入れないので観光には無縁な村、それだけに静かで落ち着いた雰囲気は際立っています。
ここは緑に囲まれた絵本の世界。

お家の前で鴨さん達がお散歩中。

よく見かけるキノコのような形の石のオブジェが置かれたお庭。
昔、ねずみ返しとして納屋の土台に使われていたもので、
お庭のオブジェとして人気があるようです。

あこがれのアルケミラモリス。うらやましいほど咲いていました。
川を望むひっそりとした場所にベンチがぽつり。だれがおいたのでしょうか・・・。


川べりには黄色いアイリスが咲いていました。

門番の猫さん、じっと私たちを見てました。
どこの村にでもある、教会。

それぞれのフロントガーデンにはテーマがあります。

ジャスミンコテージと書かれたプレートの横に咲いていたピンク色のジャスミン。
ライムストーンの塀の天場には定番の多肉植物。


どこを見ても美しい・・・!
心が洗われるような気がします。
でもここに暮らす人たちはこの美しい風景が日々の暮らしにとけ込んでいて、
あまりにもごく当然のことなんですよね。
季節が来れば毎年同じところに同じお花が咲いて、鳥さん達がやってきて・・・。
ここで暮らす人たちは、きっと穏やかな人ばかりでしょうね。
本当に気持ちのいい朝のお散歩でした。
利便性ばかり求めてきて、大事なものを忘れそうになっている日本。
この大事なものをもっと大事にしたら、いろんなことが見えてきそうな気がします。
日本に帰ったらのんびり過ごす一日を持ちたいなあって思いました。
時には、今やっていることの手を止めて、自然の中にとびこんでいくことも
必要だと・・・。
そうすれば何か見えてきそうな気がします。